フィリス・ハイマン

先日、新宿のH●Vで見つけてしまいました。
フィリス・ハイマンの『YOU KNOW HOW TO LOVE ME』というアルバムです。
フィリス・ハイマンは、KONTAさんが一番好きな女性シンガーとして紹介して
くださった人。わたしもベストアルバムを聴いてとても気に入ってしまったんですが。。。
何枚かAMA●ONで彼女の再発オリジナルアルバムを注文したこともあるんですが、
一枚を除いてすべて取り寄せ不可能と言われてしまい、残る一枚もずっと保留の
まんまなんです。
そんな中、偶然このアルバムを見つけてしまい、ためらいもなく購入してきました。
このアルバムは79年にリリース。
プロデュースは当時の新進プロデューサーチーム、ジェームス・エムトゥーメ&レジー
ルーカスです。
この二人は、当時人気があったエムトゥーメというグループのメンバーで、この頃
ステファニー・ミルズもプロデュースして、こちらはナショナルチャートでもヒットを
出しています。ステファニーの方も、最近ベストアルバムを購入していて、この人にも
かなり興味が出てきていたところでした。



このアルバムについていた解説をざっと読んでみて、KONTAさんがおっしゃっていた
当時のフィリスとジェームス・エムトゥーメ&レジー・ルーカスとの確執についても
大雑把ですが分かりました。このアルバムについてフィリスは好きではなかったとの
こと。まだこれからアルバムが発表されるかっていう時に、インタビューでそう答えて
しまったってこと、またアリスタレコード社長のクライブ・デイビスもこのアルバムの
出来を気に入らなかったことを、エムトゥーメが語っています。この二人の反応を見て、
エムトゥーメもルーカスも、これ以上フィリスのアルバム制作には関わりたくないと
心を決めたそうで。。。
このアルバムからは、2曲のR&Bヒットが生まれ、アルバム自体もR&Bチャートでは10位、
ナショナルチャートでも50位に上がるヒットになっているのです。アリスタは次も
同じメンバーでと思ったようですが、それは実現しませんでした。
わたし自身は、このアルバムすごくいいと思うんですが。。。
決してディスコディーバ一辺倒というわけではなく、フィリスのボーカリストとしての
魅力も十分堪能できる出来になっていると思いますし。
ただ、クレジットを見ると、ボーカルアレンジメントにプロデューサーの二人と、
グループエムトゥーメのボーカリストTAWATHAが加わっていたり、ボーカルコントラクターも
このTAWATHAが担当していたりと、かなりフィリスにとっては窮屈な仕事だったんじゃ
ないかなあ・・・ってことも想像されちゃうんですね。



確かに、その本人が失敗作の烙印を押しちゃうと、リスナーとしてはちょっとがっかり
するところもあるのですが。。。でもわたしはこのアルバム、やっぱり好きです。
他にも是非是非聴いてみたいものです。